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Dr.Haraのドイツ便り

社会保険中京病院の眼科医師 大矢吉美先生が、留学先(インディアナ大学)のアメリカからお伝えします。
大矢吉美(おおや よしみ)
社会保険中京病院眼科 嘱託医員
<略歴>
平成14年3月:愛知医科大学医学部卒業
平成14年4月:社会保険中京病院勤務
平成16年4月:愛知医科大学附属病院眼科勤務
平成17年4月:社会保険中京病院眼科勤務
平成20年7月:アメリカ留学(インディアナ大学)
<専門領域>
斜視弱視、小児眼科
<資格・所属学会>
・日本眼科学会眼科専門医
・日本眼科学会
・日本眼科医会
・日本弱視斜視学会
・日本小児眼科学会
・日本網膜硝子体学会

帰国しました!
2009/07/06
 1年間のインディアナ大学での研修を終え帰国しました。
 ふりかえってみて思うことは、本当に周りの人たちに恵まれたということです。矢ケ崎先生にご紹介していただいたおかげですが、こちらの日本人家族の方々には、初めの生活のセットアップから現在に至るまでずっとお世話になりっぱなしでした。おかげで、安心して生活することができました。クリニックでも、教授はじめfacultyのDr、fellow、resident、またいろいろなスタッフの人に支えてもらいました。そして多くの友人に出会うことができました。
 研修に関しては、アメリカ医師免許を持っていない海外からの留学者の多くは研究中心ということになるようですが、私は臨床中心の研修をうけることができてラッキーでした。もちろん手術はできませんでしたが、検査、診察はある程度はさせてもらうことができました。それも教授はじめ周りのスタッフの理解があったからですが、毎日いろいろな症例を見ることができ、よい経験になりました。また、保険のシステムなど、日本と違うことは多々あり、それを比較することもよい勉強になりました。インディアナで学んだよい点を今後の診療に少しでも取り入れられるよう、できることからひとつずつやっていこうと思います。
 この機会を与えて下さった、矢ケ崎先生、市川先生、Dr.Plagerに感謝します。また、こうして書く場所を与えてくださった中京眼科内藤先生、日本でずっと応援してくれていた関係者の方々、家族、友人に感謝します。
 インディアナで出会ったすべての人、経験したすべてのことは私のかけがえのない財産です。ありがとうございました。
 今後は社会保険中京病院、中京眼科、斉藤眼科にて勤務させていただきます。留学は終わりましたがこれからがスタートだと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。


Resident’s day
2009/06/30
 6月26日、Resident’s dayといって、研修最後の会が行われました。卒業式のようなものです。2年目と3年目のResidentとFellowがそれぞれのテーマで発表しました。私も、この研修中に行った臨床研究の結果を発表させてもらいました。テーマは、Comparison of single versus two-muscle surgery for small angle strabismusで、小斜視角の斜視に対して、一筋を手術した場合と二筋を手術した場合の比較です。
 発表のあとは、dinnerと修了証書授与がありました。私はすぐ帰国するため、この日がみなに会える最後の日です。たくさんのことを教えてくださったDr.Plager, Dr.Neely, Dr.Haider、いつも助けてくれたふたりのfellow、Ajay, Eric、プライベートでもいろいろお世話になった秘書さんSueと眼科検査員Michele、さよならを言うのはとても悲しかったですが、最後にちゃんとひとりひとりにお礼が言えてよかったです。とてもよい会でした。
 インディアナももうすっかり夏となり、30度を超える日が続いています。去年こちらにやってきたときの、高く青い空がまた戻ってきて一年経ったなあとしみじみ実感しています。

写真1:大好きなインディアナ大学小児眼科斜視部門の方々と。
写真2:修了証書♪


行ってきました、INDY500
2009/05/25
 開会式では、アメリカの国歌とともに軍の飛行機がspeedway上を飛行し、その後、33名のドライバーが大きなエンジン音とともにスタートしました。今年で100周年を迎えた、INDY500は、1周2.5マイルのコースを200周走って競うレースで、F1モナコGP、ル・マン24時間レースと並ぶ世界3大レースのひとつです。
 今週末は雨の予報でしたが見事に晴れ、レースも観客も大いに盛り上がりました。アクシデントもありましたが重傷者はでず、見所満載のレースとなりました。優勝者はエリオ・カストロネベス、2位はダン・ウェルドン、3位には女性ドライバーのダニカ・パトリックが入りました。他にも女性選手は2名参加しており、皆完走しました。日本の武藤英紀選手も10位と健闘しました。優勝者は牛乳を飲むのですが、その昔、優勝者したドライバーがお酒が飲めなかったことから牛乳になったそうです。
 インディアナのもっとも有名なイベントに連れて行ってくれた、Sue、Micheleファミリーに感謝。


international fellows
2009/05/13
 4月29日から11日間、浜松医大の彦谷明子先生がインディアナ大学に見学にみえました。2010年の夏からの留学のための下見です。クリニックやオペ室の様子、インディアナでの生活を体験してもらいました。私も、浜松医大の様子などを聞くことができて勉強になりました。また先日まで、エジプトからもDrが見学に来ていたのですが、いろいろなDrの意見を聞くことはとても勉強になります。私たち3人は、この前のAAPOSにて友達になっていたので、彦谷先生の歓迎会と、エジプト人Dr. Amrの送別会ということで一緒にdinnerをしました。(写真上)
 帰国前日は、INDY 500の予選を見にスピードウェイに行きました。本番のレースは、今年は5月24日にあるのですが、その前に練習走行や予選があり一般人でもそれを見に入場することができます。その日は、ちょうどPOLE DAYと呼ばれる予選初日で、なかなかの盛り上がりぶりでした。日本人の武藤選手の練習走行も見ることができました。
 INDY 500については次回詳しく書きたいと思いますが、世界3大カーレースのひとつで、インディアナの最も大きなイベントです。オペ室にもINDY 500のトロフィーをまねした飾りが貼られていて、大切なインディアナのイベントをみな楽しんでいます。(with オペ着の彦谷先生: 写真下)


アメリカ小児眼科斜視学会
2009/04/27
 4月17日から21日まで、サンフランシスコにてAAPOS(American Association for Pediatric Ophthalmology and Strabismus: アメリカ小児眼科斜視学会)の2009 Annual Meetingが開催されました。日本からは、私のボスの矢ケ崎先生、大阪府立母子保健総合医療センターの初川先生、中京病院の前田真理子先生、浜松医大の彦谷先生、眼科やがさき医院の視能訓練士さんが参加されました。サンフランシスコの天候はすばらしく、西海岸らしい高くて青い空の下で久しぶりに再会し、充実した5日間となりました。今回はその報告です。
 まず、学会の様子について書きたいと思います。AAPOSは、眼科の中でも小児眼科斜視を専門とするDrの学会なので、比較的小規模の学会ですが、その分まとまりがあり、アットホームな雰囲気の学会です。臨床研究や症例報告などの発表のほかにワークショップやポスター発表があります。朝の開始時刻は早く7時から始まります。朝食はバイキング形式で用意されているので、それをgetして食べながら聞くというスタイルです。朝が早い分、重要なセッションはお昼すぎにはおわるので、午後の空いた時間は観光することができます。
 今回は、fellowのひとりのAjayと一緒に屈折異常のスクリーニングについての臨床研究をしたので、それをポスター発表しました。
 学会以外のbig eventは、サンフランシスコのワイナリーツアーに参加したことです。サンフランシスコには、Napa ValleyやSonoma Valleyと呼ばれるブドウ畑が広がる丘陵地帯があり、全米一のワイン生産量を誇っています。ダウンタウンからは少し離れたところにあるので、たいていは一日がかりのツアーなのですが、午前中学会を聞いてから行ける半日ツアーを見つけたので参加者を募ったところ、インディアナ大学の関係者と日本からの参加者あわせて総勢24名となりました。サンフランシスコの名所のひとつである、Golden Gate Bridgeを通ってSonoma Valleyに到着。ワイナリーを3つまわって帰ってきました。すばらしい景色とワインを楽しむことができました。
 最終日前日は、学会会場にてclosing receptionが行われましたが、途中からダンスパーティーにかわり、Drたちがのりのりで踊っていました。さすがアメリカ…それでも 翌朝(最終日)の朝7時からのワークショップには皆普通に出席していました。私たちも、インディアナ大学教授のDr.Plagerのワークショップ difficult problems strabismusを聞いて帰途につきました。
 日本の先生方に会えて、たくさんエネルギーをもらいました。また、インディアナの人たちとクリニック以外の時間を共有することができ、よい思い出となりました。インディアナでの研修もあと2ヶ月です。

写真左:ポスターの前でAjayと
写真右:Lombard Streetにて真理子先生と


St Patrick's Day
2009/03/23
 3月17日は、St Patrick's Dayといって、アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日でした。ニューヨークやボストンなど、アイルランド系移民の多い地域で盛大に祝われるそうです。現在では、アイルランド系やカトリック教徒以外の人も参加して、このイベントを皆で楽しむようです。おもしろいのは、その日、緑の物を身につけていないとつねられるということです。私は緑のカーディガン、同僚のアメリカのfellowは緑のネクタイをしていました。もうひとつのおもしろいことは、その日、Canalが緑に染まったことです。(写真) 眼科の蛍光眼底造影検査でも使うフルオレセインで染めているそうです。納得!二日間ほど緑色でした。


インディアナポリス美術館
2009/03/10
 3月8日から夏時間が始まったので、時計を1時間進めました。これで日本との時差は、今までマイナス14時間だったのが、マイナス13時間になりました。日本の時刻の昼夜逆転のマイナス1時間した時刻が現在のインディアナの時刻です。
 季節が夏に向かっているのを感じると、こちらでの生活も残りわずかであることを実感します。まだ行っていなかったインディアナポリスの美術館に行ってきましたので、今回はその報告です。
 Indianapolis Museum of Artは、ダウンタウンから車で10分ほどの所にあります。思った以上に広くて展示物も多く、あっという間に3時間ほどすぎました。ゴッホや、スーラ、モディリアーニといった著名な画家の作品のほかに、世界各国からいろいろな年代の作品が集まっていました。Asian Artの場所もあり、日本人の作品も展示されていました。また、インディアナに関連のあるものもあり、100年ほど前のインディアナポリスのダウンタウンの様子を描いたものや、Riley Hospital for Children の名前の由来であるインディアナ出身の詩人James Whitcomb Rileyの肖像画もありました。
 こういった作品を見ていると、今は存在しなくても、そのときには確実に存在していた人や物と時間を共有できているような気になれます。たまにはこういう時間を持つのもいいなと思いました。さて、また新しい1週間が始まります。


まだまだ挑戦
2009/02/26
 今回は、現在受講している英語のクラスの様子について書きたいと思います。インディアナ大学の医療関係者を対象に、アメリカンイントネーションを学ぼうという英語のイブニングクラスが始まると聞き、受講することにしました。 
 初めに、自己評価として、英文を読んでテープレコーダーに録音することと、普段の勤務が臨床の場である受講者にはOSCEでの、研究者には英語のプレゼテーションでの評価が行われました。私は臨床の方で申し込みましたので、OSCEを行うことになりました。OSCEとは、Objective Structured Clinical Examination(客観的臨床能力試験)のことで、具体的には医学部の学生が臨床実習に入る前に、模擬患者さんを対象に問診と基本的な診察を行い、適切にできているかを評価するものです。私も学生時代に行いましたが、遠い昔のことで、さらに眼科医になってからは内科的な問診からも遠ざかっていましたので、どうなることやらと思いながら受けました。各自2症例割り当てられ、ひとつはひどい頭痛が続いているという設定の患者さんに問診をするというもの、もうひとつは、末期の肺がん患者さんに告知をするというものでした。今回の結果についてはさておき??このクラスの終了時に再評価が行われるので、少しでも英語でのコミュニケーション能力が上達しているといいなと思います。
 受講者は、小児科のDrや麻酔科のDr、看護師など様々です。出身国も、インド、メキシコ、コロンビア、中国、台湾、ナイジェリアなどなど様々です。英語を話すときに、どうしても母国語に特有のアクセントが混ざってしまいます。だからといって、それを全く消してしまうのではなく、ネイティブのアメリカ人が聞いて理解しやすい発音およびイントネーション、リズムを身につけようというのがこのクラスの目的です。帰国まであと4ヶ月となりましたが、まだまだいろいろ挑戦していきます。ここでもまた新しい出会いがあったことも大きな収穫です。もう春ですね。


デトロイトの旅
2009/02/13
 こちらでいつもお世話になっている友達と、そのご両親が住んでみえるデトロイトに週末遊びに行ってきました。デトロイトがあるミシガン州は、インディアナ州の北東にあり、インディアナポリスからは車で4−5時間です。五大湖のうちの四つの湖に囲まれているため、別名「Great Lakes State」と呼ばれ、以前ご紹介した25セント硬貨のミシガン州のものにもそう刻まれています。州はマキナック海峡によって隔てられUpper半島、Lower半島と呼ばれる二つの半島からなります。インディアナ州に接しているのはLower半島で、デトロイトもここにあります。モーターシティとも呼ばれるとおり、自動車工業都市として発展した都市です。
 「ビッグ・スリー」といわれる、ジェネラル・モーターズ、フォード、クライスラーを見ようということで、まずドライブしてデトロイトの隣のディアボーン市にある、ヘンリー・フォード博物館に連れていってもらいました。歴代の名車はもちろん、ヘンリー・フォードが収集した貴重な品々がたくさん展示されていました。ケネディ大統領がダラスで暗殺された時に乗っていたリムジン(写真左上)、キング牧師が指揮した有名なバス・ボイコットの発端を作った黒人女性Rosa Parksが乗っていたバス、リンカーン大統領がフォード劇場にて暗殺されたときに座っていた椅子などなど、アメリカの歴史の貴重な物語とともに見ることができました。
 その後、デトロイトのダウンタウンに移動。ダウンタウンの再開発の目玉とされるPeople Moverに乗って、GM本社へ。巨大なビルでした(写真右上)。GM本社のすぐ前には、カナダとの国境であるDetroit Riverが流れており、対岸はカナダ!(写真下)に感動しました。最後はクライスラーの本社の前を通って帰りました。
 あっという間の週末でした。おいしい日本のごはんと素敵な時間をありがとうございました!!


冬到来 その2
2009/01/19
 先日の最高気温−17度から2日たち、少し寒さがやわらぎました。外に出たら、私の住んでいるアパートの横を流れているcanalが凍っていました。冬のやわらかい日差しに照らされて(実際はものすごーく寒いのですが)とても美しい景色が広がっていましたので、ちょっと予定を変更して散歩してきました。どうぞごらんください。




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